2018年の自選五首を呟く
見えないところに何かを「飼う」というモチーフが好きなんだと思う。たまごっちという素材を詠みこみたくて考えたような記憶がある。
「ワン・ナイト・ラブ!」の合図で死ねばいい奴の地雷を踏み抜いてゆけ
雰囲気や思いきりのよさと意味のよくわからなさが綯い交ぜになった感じ。「ワン・ナイト・ラブ」を七五調で読むと心地よいという気づきがある。
晴れて無になったはずだがなったのが無なのでなれたのかわからない
こういう言葉遊びっぽいやつもけっこう好き。
ライトノベル的な世界観。二句の字余りでややもたつくが、ミニマムにまとまっていて力強い。
ハロー、カップヌードルの海老たち。そして……グッバイだ(ここで静かに引き金をひく)
初句11音の大胆な本歌取りが目をひく。これをつくったときは殻を破った感じがして気持ちよかった。
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