8月の短歌(2018年)
風鈴の中に空虚があるように俺の人生には何もない
打ち上がる花火の数と消えてしまう花火の数は常に等しい
銀魂が終わると知ってもう俺もニート侍ではいられない
平成が過去になろうとする夏の蚊取りマットとカレーの匂い
一握の上坂すみれさえあればきっと人生事足りるのに
牛乳が欲しかったけど生憎と財布にトルコリラしかなくて
イラストやみたいな無垢な顔だけどすでに6万爆死している
イカリングからイカだけが分離するさまを別離の悲しみという
もうそんな叶いもしない恋なんか辞めてポルカを踊りましょうよ
クーラーの効いた部屋から一歩だに出ないためなら神をも殺す
ディジュリドゥ、覚えてますか 君がまだ木であったころ夢見た海を
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