「ガルバンはいいぞ」と書いた便箋をボトルに詰めて海へと流す

短歌条例

「ガルパンはいいぞ」と書いた便箋をボトルに詰めて海へと流す。 便箋はすると遠くに流れ着き、ある少年に発見される。 少年の青いひとみは便箋の見慣れぬ文字に目を奪われる。 その子には手紙がまるでこの星の真理を告げるメモに思えた。 少年はそれを家へと持ち帰る。凱旋をする勇者のように。 そしてすぐ図書館に行き、異国の文字を調べはじめる。 文字はすぐ判明するも、それだけで、あとは何やらよくわからない。 少年は勉強をする。ゆめを見る。その文字の音、意味を知るべく、少年は努力を重ね、ついにその手紙が語る真実を知る。 「ガルパン」は日本のアニメ……少年はすぐにネットでガルパンを視た。 そしてその西住みほの凛々しさの、クールジャパンのとびらを開く。 少年もそして手紙をしたためる。その感動を布教するべく。 瑠璃色のボトルに詰めた便箋を、だれかの海に投げ入れるのだ。

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