1月・2月・3月の短歌(2020年)

喩えるとすればよいしょとわっしょいに至る三叉路みたいな岐路で

順番にユラ、キラ、ヒラと溶けはてて祈りはしずか海に雪降る

こだまかな(こだまじゃないよ)ゆひらだよ(声にならないことばが)あるよ

蛇苺ばかりが目立つこの土地で僕に弔いうる痛みとは

あの頃の夜の長さを閉じこめた君と花火のえっちな自撮り

寝室のあかりを付けたままねむる さびしいきぶん 一マスもどる

わーという感じのときはわーという気持ちでわーと言うと、よいです。

感情というならかわいいJKになりたい以外感情はない

ごめんなさ〜い!!なんて云うけど最凶(ほんもの)の蟹座を君は知らぬのでしょう

進捗をあつめてはやし最上川(※存在しない河川のなまえ)

テロというなら存在はぜんぶテロ。きみに実存しないでほしい

ではここでここにカメラがあるていでカメラ目線をお願いします

草原にKIOSK どんな顛末の果てにおまえはここにあるのだ

わからない 誰にもなにも わからない よのなかぜんぶ ぶたの丸焼き

ふぁっきゅーのQのまるみに棲み着いた小鳥よ どうかよいゆめを見て

そらきれい(そらはどこにもないですが)(ないの?)(ないのよ)(そうなの、ふーん)

三月の銀のほのおはいいにおい ななななー・ななななー・お布団混沌

ながれぼしおちて流れて入りこむポメラニアンの耳の裏側

借金がどれだけ減るか 春の日の渚で二人 無料診断

部屋、床に飴の袋があって草(飴の袋を床に置くなよ)

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